2011年4月28日
今回から3回にわたり、新しい公会計制度の目玉と言える固定資産台帳についてお話します。
自治体では、バランス シートに記載された固定資産の金額と実際に保有する固定資産の金額が異なると言ったら驚かれるでしょうか。通常、法人の場合、まず保有する固定資産の種類 や金額情報を掲載した固定資産台帳を作成し、ここに記載された金額をもとにバランスシートの固定資産の金額を確定します。
一方、自治体では公有財産台帳という固定資産を管理するための独自の台帳を保有しています。しかし、これは財産の有無を管理することを目的とした台帳であ り、施設の件数や面積等の情報は記載されるものの金額情報が記載されていません。そのため、バランスシートと公有財産台帳がリンクできない状況となってい ます。バランスシートに記載されるのは、自治体が建設工事を行ったと把握している金額ですが、この中には本来費用となるべき金額が含まれたり、逆に資産の 取得にかかる付随費用といった本来資産の金額として計上されるべき金額が記載されていないといった問題点があります。

他にも、公有財産台帳には自治体が保有する資産すべてが掲載されているわけではなく、記載不備が問題となっています。この点については、次回以降取り上げていきたいと思います。