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今回は、稲盛和夫経営実践講座の「経営の原点
12 ヶ条」の第 6
条「値決めは経営」について取り上げます。
事業において、その収入源である売上を最大限に伸ばしていくためには、値段のつけ方が決め手となります。値段を安くすれば誰でも売れるが、それでは経営はできません。お客様が喜んで買ってくれる最高の値段、つまりお客様が喜び自分も儲かる一点を見抜くことが大切になります。
値決めは、値決めと連動して製造のコストダウンの方法を考えなければなりません。値決めは、最終的に経営者が判断すべき大変重要な仕事であります。稲盛塾長は、「夜なきうどんの屋台を引く」という話の中で「大八車に夜なきうどんのセットを作って元金をどこまで増やすことができるか試験をする」にはどうすべきかという話をします。うどんの仕入れやダシの材料、具材などいろいろ選択方法があり、それによって原価も変わり売値も変化します。原価が
100 円しかかかっていないとすれば、 200 円で売るか、
400 円で売るか値段も自由に決められますが、どの値段にすれば一番うまくいくのでしょうか。
売り方は、数は少なくても利益が出るようにする人(回転率が少なくとも利益率が良い)、販売数量で勝負する人(回転率が高いが、利益率が低い)いずれにしても値段の決め方が経営の全てを支配することになります。イトーヨーカドー式経営か、ダイエー方式かの選択と似ています。
塾長は、値決めの基本は製造原価+販売費+利益の積み上げ方式で決めるのではなく、市場価格主義の考え方、つまり売り値から利益をまず考え販売経費と製造経費の限度額を算出してその範囲内のコストで作ることを考えなければならないといいます。商品には、魚や野菜のような自然のものとその会社独自の商品やサービスがあります。自然で取れるものは、季節や場所、どのような育て方をしたとかによって値段は上下しますが需要によって値段が決まってきます。しかし、その会社独自の商品やサービスの値段は、顧客が満足して買ってくれる高い値決めも可能になります。しかし有名な美術家の作品のような値付は難しいでしょう。一般的、業務上や消費生活の上で満足して買ってくれる値段には限度があります。加工の仕方やサービスの仕方などの付加価値のつけ方により顧客満足度は変わってくるでしょうし、売値も変わってくるハズです。
セブンイレブンの本部の経営の原理は、CS(顧客満足)経営と効率経営と言われます。開いてて良かった、買いたい品物が揃っている店。そのためには、昼と夜の時間ごとに売れ筋情報を管理して欠品が出ないように品物を補充する。売り値は、スーパーより高く定価で売っていますから、本部のみ経常利益率が
40%近くになります。
村田製作所のように、どうしても必要な電子部品(ファンクショナルセラミックス)で品質も良い、しかし、製造方法と原料は全くのブラックボックスで明らかになっていないとすれば、当然利益率の良い会社
(経常利益率20%)になることができると思います。
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